シャボン玉石けん株式会社代表取締役森田隼人氏の講演を聴いてきました

先日、シャボン玉石けん株式会社代表取締役森田隼人氏の講演を聴いてきました。

 

はじめに、石けんは、本来、天然の油とアルカリでできており、無添加だと体と環境に優しいことをご説明いただきました。石けん(に類するもの)は、数千年以上前から人類が使っていたことを知りました。

 

その後、シャボン玉石けん株式会社の歴史をご説明いただきました。
ご講演のなかで、「健康な体ときれいな水を守る」という企業理念について、ご説明いただきました。
先代の社長の「体に悪いと分かったものを売るわけにはいかない。」という思いから、合成洗剤の製造、販売をやめ、無添加石けんに切り替える決断をしたことをご説明いただきました。

 

月商が、99パーセント減り、社員が100人から5人まで減っても、信念を貫いて、経営を続けてきたことをうかがいました。会社を経営するなかで、これだけ、売り上げが減少し、規模が小さくなれば、たとえ信念を持っていても、揺らいでしまうのではないかと思うのですが、信念を貫いて、再び、会社を成長軌道に乗せたことはすごいと思いました。お客様から、会社へ、無添加石鹸を使った感想や感謝の手紙が届き、お客様の感謝の声を支えに事業を継続してきたことをうかがいました。

 

無添加石鹸の製造についても、ご説明いただきました。最後は、職人が製造途中の石けんをなめて、舌で感じて、最後の調整をして仕上げることを知り、大変驚くとともに、人がなめても大丈夫なものであれば、体にも環境にも優しいものであると感じました。

 

また、「好・信・楽」という言葉について、ご説明いただきました。私自身、事務所を運営していくなかで、当事務所で働くメンバー全員に、事務所のことを好きになってもらい、事務所で行っている法律の業務が、当事務所にお越しいただいた方のお役に立っているという信念を持ってもらい、日々の仕事を楽しんでもらえるように頑張りたいと思います。

 

また、会社の事業承継について、ご説明いただきました。
代表取締役が、30代で会社を継いで、約半年後に、先代の社長である父親が亡くなったとうかがいました。30代で、伴走期間が短いなかで、会社を引き継ぐことは、大変だったと思います。一人でできることは限られる、社員に助けてもらっているという言葉は、とても勉強になりました。

 

仕事柄、事業承継についてご相談を受けることもあるのですが、法務、税務だけではなく、理念の継承なども大切であると感じました。
代表取締役自身が、従業員と積極的にコミュニケーションをとっていることをうかがいました。
また、DX、スマートファクトリーについてもうかがいました。効率化をはかりつつ、社内のコミュケーションを大切にしていることが分かりました。

 

とても、興味深いお話ばかりで、講演時間があっという間に過ぎました。普段何気なく使っている石鹸について、もっと意識を向けて、体と環境にやさしいものを選びたいと思いました。

執筆弁護士紹介

弁護士 寺部光敏
弁護士 寺部光敏
寺部法律事務所代表弁護士。
名古屋大学法学部卒業後、平成12年10月に弁護士登録。平成15年10月に寺部法律事務所を開設。「 前を向いて歩む”チカラ”になる」をモットーに開設当初から豊橋を中心とした東三河エリアに交通事故、債務整理、相続、離婚、企業法務などの法律サービスを提供。